簡単なSEO

~ Yahoo!に特化したSEO

Vol. 377 2009/07/02

堀越 正男

●ターゲットユーザが使っている検索エンジンは?

"SEO"イコール"Google対策"と思ってしまいがちです。本当にそれで良いのでしょうか?
 最初にひとつ質問させてください。
 管理されているWEBサイトへの、Yahoo!からとGoogleからの流入比率を知っていますか?

決して新しいデータではありませんが、一年以上前の2008年4月、Webマーケティングガイドとメディアインタラクティブの共同調査による検索サービスの利用実態に関する調査が行われました。

▲ 「検索エンジンのニーズと利用」に関する調査

普段、最も多く使う検索エンジンとして、Yahoo!ジャパンが59.2%、Googleが31.4%という数字になっています。
 これは世界的にみて特殊な、日本だけの傾向です。
 世界的にみればGoogleが62.4%、Yahoo!が22.9%、米国ではGoogleが60%を越え、Yahoo!はかろうじて20%をキープしている程度です。しかも年々、その差は開く一方なのです。

イギリスやオーストラリアではGoogleは90%近いシェアを持っているそうですから、英語圏でSEOをするということはGoogle対策をするということなってしまいます。
 また、最新のSEO情報のほとんどは米国発ですから、"SEO"イコール"Google対策"という図式が自然にできてしまうのです。

 ●Yahoo!検索を使うユーザ層

さらに、プロフィールで見ると、ヘビーユーザ程Google率が高く、ライトユーザになるにしたがってYahoo!率が高くなっています。性別では女性は有意にYahoo!率が高くなっています。

2007年11月の調査でも似たような結果が出ています。

簡略化してしまうとこうなります。

主婦や事務職はYahoo!を、
自由業や経営者はGoogleを使う

こうも言えます。

人事部、経理部ターゲットならばYahoo!
研究者、技術者ターゲットならばGoogle

そうなのです。日本ではいまだに検索エンジンといえばYahoo!とするユーザが多いのです。
 言い換えます。Yahoo!とGoogleではターゲットが違うのです。

最初の質問に戻ります。「Yahoo!からとGoogleからの流入比率を知っていますか?」と。
 ターゲット層がYahoo!中心の利用者なのに、時間とコストをかけてGoogle用のSEOばかりを心がけていませんか?

もしもWEBサイトにYahoo!検索からの流入が多いのならば、より以上の業績を上げるには、Yahoo!のSEOに特化すれば良いのかもしませ ん。しかもYahoo!のSEOはGoogleよりずっと単純で簡単なのです。加えて、Googleの検索アルゴリズムは日々精妙になっていますので、 Yahoo!でしっかりSEOをすれば、自然にGoogleのランクも上がっているはずです。

 ●Yahoo!で最も強力なSEO

検索結果ページの上位に表示されるために、最も重要なのは「リンク」です。

リンクの多いページは役に立つページだ
重要なページからリンクされているページは役に立つページだ

これがGoogleが最初に考えた検索エンジンのアルゴリズムの基本で、いまでも変わらず全検索エンジンに受け継がれています。
 では、重要なページとはなんでしょう? 例えば巨大な情報サイトや公的機関のページです。それと、Yahoo!にとっては、「Yahoo!カテゴリ」であるのは間違いありません。

管理されているWEBサイトはYahoo!カテゴリに登録されていますか?
 もしも、まだだったら、Yahoo!カテゴリに登録しましょう。
 その際にご注意。必ず、有料サービス「Yahoo!ビジネスエキスプレス」を使ってください。
 それ以外に商用サイトが登録されることは、ほぼ100%ありません。無駄な時間を使うのはやめましょう。いままでSEOに使っていた費用から、52,500円をこちらに回してください。それだけの価値は十分あります。

 ●Yahoo!カテゴリ登録後の落とし穴

Yahoo!カテゴリに登録されていれば、自社ページをYahoo!でウェブ検索してみてください。

スニペットに「meta descriptionタグ」の記述内容が表示されていればだいじょうぶですが、ひょっとしてmeta descriptionとは異なった、意図しないスニペットが表示されていませんか?

「meta description」に関しては、
キャッチボールニュース Vol.376 『メタデータとSEO』を参照してください。
http://www.cb21.co.jp/catchballnews/2009/cbnews376

Yahoo!カテゴリには落とし穴があります。
 日本を代表する企業サイト「toyota.jp」を例にしてご説明します。

「http://toyota.jp/」のmeta descriptionは以下のように記述されています。

<meta name="description" content="トヨタブランドの新型車を初めとした詳細情報、試乗車検索/店舗検索/見積りシミュレーション/カタログ請求などの各種インターネットサービスを提供するトヨタ自動車の公式サイトです。">

本来ならば、このテキストがYahoo!ウェブ検索のスニペットとして表示されるはずですが、実際は以下が表示されます。

カーラインナップ、購入サポート、アフターサービス情報等。... Javascriptを有効にする方法については下記をご覧ください。Javascriptを有効に設定する方法. モバイルの方はこちら. トヨタ自動車株式会社 ...

なぜこのような表示になってしまったのでしょうか?
 「Yahoo!カテゴリ」で、『トヨタ自動車』を検索してみると、以下のように表示されます。

トヨタ自動車ホームページ [別ウインドウで表示]
カーラインナップ、購入サポート、アフターサービス情報等。

そうなのです、Yahoo!はYahoo!カテゴリに登録されている「コメント」をスニペットとしてしまうのです。そして、「コメント」文は概して 短いので、ソース内に記述されている「Javascriptを有効にする方法については~」という不要のテキストを勝手に継ぎ足しているのです。しかも、 「コメント」は登録時にYahoo!に変更されてしまい、意図した文言の登録ができません。

 ●スニペットを思い通りに表示させるには

Yahoo!カテゴリに登録されていると、任意のスニペットを表示させられないのです。
 これがYahoo!カテゴリに登録されているWEBサイトの落とし穴です。

回避する方法があります。
 メタデータとして、「<meta name="robots" content="noydir">」を加えてください。
 "noydir"は、NOYahooDIRectoryのことです。
 これで、Yahoo!検索のスニペットに meta description 部分が表示されるようになります。

キャッチボールニュースVol.376 でも、クリックを誘発するための、メタタグの書き方の一例をご紹介しています。それが検索結果に反映されなくては意味がありません。
 管理されているWEBページがYahoo!ユーザをターゲットしていたら、ぜひ全ページに「noydir」を記述することをお勧めします。

こんなデータも発表されています。

有効的なタイトルとスニペットが表示されていれば、クリック率は必ず上がるはずです。

 ●Google対策はしなくても良いのか?

GoogleSEOの最良の方法は、SEOの基本だけを押さえて、内容のあるページを作って、しっかり内部でもリンクをさせる。ページの追加更新を怠らないという正攻法を取り続けることです。人間が見て良いWEBサイトは、Googleのアルゴリズムに必ず評価されます。

ただし、ひとつだけ要注意事項があります。もしも、社名そのもののような最重要単語の表示順位が、"Wikipedia"や"All About"等のメディア系のページよりも下になってしまっていたら、あらゆる手をつくしてSEOに取り組むことをお勧めします。

情報収集をしているときの、ご自分の検索行動を思い浮かべてください。上位からタイトルとスニペットを見て行って、メディア系のページに行き当たった段階で、そこをクリックして他のページに飛んでいってしまっているはずです。

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