~ 対応環境と活用状況
Vol. 383 2009/10/01
森谷 真一
最近は、電車の中刷りなどにも日本語のアドレスが表記されているのを見かけるようになりました。
今を遡ること 2000年11月に国際化ドメイン「日本語.com」の登録が開始され、2001年2月には日本でも「日本語.jp」の登録が開始されました。
他社に取得されてしまう前に、欲しいドメインを登録して未だに複数の日本語ドメインを保有している企業は数多くあるのではないかと思いますが、実際にサイトとして使用している企業はどれだけあるのでしょうか?
日本語ドメイン名を保有していても、実際に使えるようになっていることをご存知ない Web 担当者の方が結構いらっしゃるのではないかと思いますので、今回は日本語ドメイン名の対応環境と活用状況について、報告させていただきます。
●日本語ドメイン名の対応環境(PCブラウザ)
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▲ 「日本におけるバージョン別ブラウザシェア」 (StatCounter) |
Web ブラウザでは、最新のブラウザで日本語ドメイン名に対応していますので、下記のバージョンより新しいブラウザであれば、URL に日本語ドメイン名が使用可能になっています。
・Internet Explorer 7
・Mozilla Firefox 1.0
・Safari 1.2
・Opera 7.2
・Google Chrome 1.0
・Sleipnir 2.0
下記のサイトでブラウザのバージョン別シェアを見てみると、8割近くが日本語ドメイン名に対応していることが判ります。
ただし「日本語.jp」は、日本のJPドメインを管理する株式会社日本レジストリサービス(JPRS)が正式に対応を発表していますが、「日本語.com」に関しては、まだ完全に対応しているとは言えないようです。
●「日本語.jp」と「日本語.com」
「日本語.com」は完全に対応していないというのは、現時点でブラウザシェア2位の Firefox では、アドレスを入力すると、日本語をある一定の基準で半角英数字に変換した Punycode(ピュニコード)の表記に変換されてしまうからです。
サーバ上では、Punycode に変換された、半角英数字の文字列で判断しますが、ブラウザのアドレスバーに日本語ドメイン名が表示されないと、ユーザに対してのメリットは薄いでしょう。
その点「日本語.jp」は、入力したアドレスが日本語のまま表示されます。
弊社では実験的に、コーポレートサイトに日本語ドメイン名でもアクセスできるように設定を行っております。
上記のアドレスは、全て通常アドレスである、http://www.cb21.co.jp/ と同じ弊社コーポレートサイトを表示します。
●全角文字と半角文字の混在について
ドメインは、元々半角英数字だったため、「.com」「.jp」は半角で入力する必要があると思っている方が多いかと思いますが、実は、全角のまま入力してもブラウザが勝手に半角に変換してくれます。
ドット「.」も、全角の「。」や「.」で入力しても、自動的に半角の「.」に変換されるのです。
例えば、以下のように入力しても大丈夫ということです。
しかしながら「com」は全角での入力が面倒で、普通に入力すると「こm」になってしまい、使いづらいと思いますので、「日本語.jp」の方がお勧めです。
今後、全ての携帯キャリアでの対応ができれば、覚えやすく入力も楽になることによるプロモーション効果が期待できるので、そろそろ使えるようにしておいてもいい頃かと思います。
●実際の活用状況について
JPRS のサイト「日本語.jp」で活用事例が紹介されていますが、多くの企業がプロモーションの一環として「日本語.jp」を活用しているようです。
日本語を URL に使用できるので、企業名や製品名、サービス名などを広告や、店頭で見る商品名そのままでアクセスでき、ユーザにとって判り易く、覚え易いので、プロモーションの効果を高めることができそうです。
●最後に
日本語ドメイン名は DNS と Webサーバで Punycode を使って通常のドメインと同じように設定をするだけで、日本語アドレスの Webサイトとして使えるようになります。
日本語ドメイン名を保有していてる Web管理者の皆さん、保有しているだけでなく、日本語ドメイン名をサイトに活用してみては如何でしょうか?
[参考サイト]