~ Twitterを単なる情報収集ツールとして利用する
Vol. 392 2010/02/10
堀越 正男
一部マニア間で使われていたTwitterですが、2009年後半から2010年にかけて大ブレーク。テレビで頻繁に取り上げられ、ビジネス週刊誌をはじめ数々の雑誌・週刊誌で特集されています。
Twitterの概略については、当ニュースVol.382で既報です。
http://www.cb21.co.jp/catchballnews/2009/cbnews382
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▲ 「週刊ダイヤモンド Twitter特集」 |
といってもいまだに全面的に市民権を得たわけではなさそうです。あんなもの一過性の現象だ、時間の浪費だけで何の役に立つのか、という意見も多く耳にします。
確かにその通りです。ある程度の人をフォローすると、次から次へとタイムラインが埋まって行きますので、仕事もせずに一日眺めて終わってしまう可能性もあります。「Twitter廃人」と呼ばれる人もすでに多いはずです。
ただの私見ですが、Twitterは一過性の流行病では終わらず、ブログ並みのツールに成長し、ITCビジネスに大きな影響を与えると思われます。
今回はこのTwitterをどのようにビジネス利用ができるだろうかを考えてみます。
Twitterの利用方法は様々です。
●友人との簡単なコミュニケーションツールとしてTwitterを使う
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| ▲ 「Twitter」 |
ブログとの大きな違いはTwitterの持つ独特の「ゆるさ」です。
友人の話の内容についていけないことがあり質問をする。「先週、ブログ(またはSNS)に書いたでしょう」と言われる。こんな気まずい瞬間はありませんか?
そうなのです。ブログは友人が読むことを前提として書いているからです。
ところがTwitterでは、ある程度フォローが多くなると、全部を読むことが不可能になります。書き手もフォロアー全員に読んでもらっているとは思ってもいません。だから、"Tweet" "つぶやき" "さえずり" なのです。
この「ゆるさ」がTwitterの独特の快適さなのではないでしょうか
●おもしろそうな小ネタや揮発性の情報収集にTwitterを使う
完全な趣味の領域ですね。
いろいろな分野のブログを網羅することはできません。お気に入りのブログだとしても、すべてのエントリーに興味を惹かれるわけではありません。
だから、おもしろいネタをチェックしてツイートしてくれる人を、それぞれの分野で確保すれば良いのです。「確保」の仕方については後述します。
さて、ここからがビジネス利用です。
●企業のプロモーション用にTwitterを使う
Twitterをプロモーションに使って成功している企業はいくつもあります。
成功例はこちら、「ITmedia エンタープライズ」によくまとめられていて情報も豊富です。ご参照ください。
企業とTwitterの向き合い方:
もちろん成功事例ばかりではありません。
つい先日、意図せずに話題になってしまったのは、某コーヒーメーカーです。
ただし幸いなことに、炎上後のすばやい対処が逆に評価され、再びTwitter上に戻り、順調に支持を得続けています。
UCCのTwitterマーケティング炎上事例に見る、
マスマーケティングとソーシャルメディアマーケティングの境界線
http://blog.tokuriki.com/2010/02/ucc_twitter.html
流行っているようだ、競合他社が始めた等々、乗り遅れないように、ということで使い始めようと検討されている企業/団体もあるかと思います。
極めて伝播の早いメディアです。導入前に運用方法をしっかりチェックをしてから始めないと、思わぬ痛い目をみるかもしれません。
成功しているといっても、現時点でTwitterを使ったプロモーションが有効な企業は数少ないと思います。さらにBtoCの例が多く、BtoBの 好例はほとんどありません。プロモーションツールとしての使い方としては、Twitterがいつどのように大ブレークしても対応できるように、とりあえず Twitterの世界に慣れておく程度で良いのではないでしょうか。
Twitterでのプロモーションに関しては数々の書籍が出版されています。WEB上には切込隊長こと山本一郎氏のとても明快なブログ記事があります。ご一読をお勧めします。
「Twitterで売れるもの」の商品力
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2010/01/twitter-e38b.html
●情報収集ツールとしてTwitterを使う
私にとってTwitterは、現在最も使い勝手の良い「情報収集ツール」です。
本題に入る前にちょっと遠回りして、今までの情報収集の方法を振り返ってみます。
RSS リーダーを使い始めてからメールマガジンを読まなくなったと全く同様、Twitterを意識的に使い始めてから、RSSフィードをほとんど読まなくなってしまいました。的確な人をフォローするだけで情報がより早く手に入るからです。
まちがいなく、Twitterは情報のスピードを加速させています。情報が勝負のビジネスパーソンとして見逃せない点です。
といっても、フォローが増えれば増えるほど、Twitterのタイムライン上にノイズが増えて行きます。たった100人のアクティブなフォローをしただけで、1時間放置しておくと100以上のツイートが並んでしまうことはざらです。
だから、友人とのコミュニケーションを楽しむだけなら別ですが、鮮度の高い有用な情報を手に入れることが目的でしたら、フォローを増やしすぎること はお奨めしません。フォロアー(あなたをフォローしてくれる人)の獲得数競走に加わる必要もないでしょう。ただし、Twitterによって「人に影響を与 えたい」という野望も持っている場合は別です…。
数は少ないが「自分にとって」都合の良い人をフォローしましょう。
そのために私が心がけていることは一つだけです。ニュースや情報の発信元をフォローしないことです。
例えば、サッカーに興味があるのならばスポーツ新聞はフォローしません。その他の雑多のニュースも「ノイズ」としタイムラインを埋めてしまうからです。
それよりも、各種スポーツ新聞をチェックしていて、そこからサッカーの話題だけをツイートしてくれる人をフォローすれば良いのです。
GoogleやYahoo!の動向が気になるならば、直接それらをフォローせずに、検索エンジンの最新情報を常にチェックしているSEOの達人をフォローすればよいのです。精製された上質の情報のみを手に入れることができます。
ただし、情報に漏れがないように複数の同ジャンルの人をフォローすることをお奨めします。
すべてのジャンルで同じことをします。
そう、メールマガジン時代の「コンシェルジュ」に相当する人を、自分なりの基準で、Twitter上で探すのです。
さらに言えば、純粋に情報を収集するための別アカウントを持つという選択肢もあるということを覚えていてください。
自分にとって有益な情報をツイートしてくれる人を複数探すのはなかなか大変ですが、最初はがんばって一人だけ探してください。あるジャンルで一人探 せたら、後はとても簡単。その人が「フォローしている人」と「フォローされている人」を見れば、必ずその中に意中の人がいます。