~ Webサイトが営業ツールになりうる
Vol. 393 2010/02/26
大滝 徹也
近年、日本においてもCMSが主流になりつつあり、様々なCMSが出てきています。
キャッチボール21も2002年からCMSに注目をし、現在ではオープンソースのCMSである「eZ Publish」と「NetCommons」をメインに導入の支援を行っております。
また、過去のCBニュースでもCMSについてご紹介しています。
企業がWebサイトを構築するに当たってCMSを選択し導入した結果、どのような効果があるのでしょうか。
今回のCBニュースでは、CMSの特徴と導入効果について探ってみたいと思います。
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| ▲ 「ELLE」 |
●CMSのメリットとデメリット
そもそもCMSとは「コンテンツマネジメントシステム」の略で、「サイトのコンテンツを管理するためのシステム」ということになります。
【CMSのメリット】
【CMSのデメリット】
●現在のCMS導入比率
実際にどれぐらいの割合でCMSを導入しているのでしょうか?
まず総務省が2007年に発表した「地方公共団体におけるホームページ等ウェブアクセシビリティに関するアンケート結果の概要」ではCMSを導入してる割合は1873団体のうち33.6%となっています。
次にWeb担当者Forumが2008年発表した「特集企業のWeb担当者大調査2008―あなたの会社は平均以上?」では、CMSを導入している企業と導入予定の企業をあわせても13.1%とまだまだ導入が進んでいないことがわかります。
しかし、雇用者規模が大きい企業になると、CMSの導入率が高くなっていることがわかります。
一方で、海外に目を向けてみると非常に対照的な結果になるようです。
オートノミー株式会社オートノミー・インターウォーブンの代表取締役、熊代悟氏によれば、「海外の大企業の8割はなんらかの形でCMSを導入しています」という風にインタビューにて応えています。
上記のコメントからだと、海外と日本のCMS導入率の違いが明確になっています。
日本では、まだまだCMSが浸透していないのが現状です。
●CMSを導入した企業の効果
では、実際にCMSを導入した企業ではどのような効果が表れているのでしょうか。
Web担当者Forumが発表した「連載 失敗しないためのCMS導入事例」の中で、大成建設株式会社が運営する「耐震ネット」の成功事例を発表しています。
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2008/06/10/3139
【大成建設株式会社 耐震ネット】
コンテンツサイトの目的として、新規顧客の獲得など営業志向としての活用、を考えていたようです。
結果として、下記の効果が見られたことが分かります。
株式会社ロフトワークはCMS学会にてバランス・スコアカードによるCMS導入評価について実際にCMSを導入して成功した企業の事例を発表しています 。
http://wiki.loftwork.com/pages/viewpage.action?pageId=7700529
【大阪ガス株式会社】
内部統制を目的としてCMSを導入したようです。CMSを導入すると、新規ページの公開までのプロセス数、更新にかかる工数はCMSの導入前と比べると約38%の削減になっていることがわかります。CMS導入で情報更新のスピードが上がります。
【オムロン株式会社】
Webサイト運用の効率化を目的にCMSを導入したようです。CMSの導入により、自社でWebサイトを管理するようになると、効率化と共にWebサイトに対する意識の向上が見込めるといえます。
キャッチボール21がCMSを支援導入したお客様の効果についても見ていきたいと思います。
http://www.cb21.co.jp/works/
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| ▲ 「JFAアカデミー Webサイト」 |
【JFAアカデミー Webサイト】
財団法人日本サッカー協会(JFA)様が運営する、ロジングによる中高一貫教育です。アカデミーの総合サイトとJFAアカデミー福島、JFAアカデミー熊本宇城の3サイトをオープンソースCMS「NetCommons」で構築しました。
http://www.jfa-academy.jp/
結果として、下記の効果がありました
【株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン】
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| ▲ 「Discover Webサイト」 |
サイトのリニューアルに際して、サイト全体をCMS化し、ウェブマスターが自由にサイトを管理できるような仕組みを構築しました。
http://www.d21.co.jp/
結果として、お客様からのコメントを頂きました。
●CMSの種類とオープンソースCMS「eZ Publish」について
CMSの導入については、これまで見てきた通り多くのメリットがあると考えられます。
最後に、現状のCMSにはどんなものがあるのか見ていきます。
CMSと一口に言っても、ブログやSNSとしての機能が充実しているものから、HPに向いているCMSなど様々なCMSがあります。
また、商用CMSとオープンソースCMSの2種類に分けることもできます。
【商用CMS】
【オープンソースCMS】
その中で当社が注目し、本格的に導入支援を始めたオープンソースのCMS「eZ Publish」についてご紹介します。
eZ Publishは、オープンソースでありながら、商用CMSと同程度のエンタープライズ向けの機能が充実したCMSです。欧米各国で知名度が高く、各有名 サイトで採用されており、米国のTOP TEN REVIEWSのCMS部門で満点のRatingで堂々の第一位に輝いています。
また、拡張性に優れ、管理画面や編集画面など個別カスタマイズが容易に可能です。デザインに関してもCMSの中では非常に自由度が高く、SEOを考えた HTML+CSSの最善利用を行っています。そしてアメリカ国防総省は、eZ Publishを綿密に調査した結果、国防総省内での非機密情報及び機密情報の保存目的に、eZ Publishの利用を認め、セキュリティの高さを実証しました。
eZ Publishは年に2回、バージョンアップを行うなど今後も期待が持てるCMSです。
eZ Publishで構築されている代表的なサイトを以下にご紹介します。
【海外 Webサイト】
【日本 Webサイト】
このeZ Publishのように、CMSのデメリットとしてあげられていた部分であるデザインやSEO、セキュリティに関しても近年では解消されつつあるCMSが出てきています。
これまで見てきましたメリットと効果をみると、CMSを導入することは企業側にとってメリットの方が多いではないかと思います。
そして、デメリットをカバーするように近年では高機能のCMSも出てきています。
CMSを導入することで、これまで注目されていたランニングコストの削減やコンテンツの管理だけでなく、社員が意識的にWebサイトを戦略的に活用し、営業ツールとしてのさらなる効果が期待できるかもしれません。
Webサイトは新たな営業ツールになる可能性があります。こういった視点でCMSの導入について考えてみることも大切になってくると思います。