ブラウザでファイル共有

~ PCをサーバにする技術、Opera Unite

Vol. 395 2010/03/25

馮 冬冬

Opera Softwareが2009年6月16日に、画期的なコンテンツ共有機能Opera Uniteを発表しました。Opera Uniteを使えば、ユーザは驚くほど簡単にファイルの共有ができ、音楽、映像のストリーミング、ウェブページの公開ができます。今回はOpera Uniteを簡単に紹介したいと思います。

 ●Opera Uniteとは?

「Opera Unite」は、WebブラウザOperaに組み込まれたサーバー機能によって、外部にコンテンツやアプリケーションを公開できる基盤技術です。

Opera Unite最大の特徴はOperaを実行しているPCをサーバにして、外部から直接PCにアクセスが可能になります。サーバになるのは、あくまでも自分の PCなので、外部サーバにデータを置く必要がありません。サーバ機能はOpera Uniteによって、作り出されます。Operaが立ち上がっている時だけ、外部からのアクセスができます。

 ●Opera Uniteのセットアップ

Opera Uniteは単独のアプリケーションではなく、Operaブラウザの機能の一つです。以下のURLからOperaをダウンロードして、インストールしてください。

Operaのダウンロード先:http://www.opera.com
 インストール方法:http://jp.opera.com/support/new2opera/download/

 

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▲ 図1「Opera Unite アイコン」
 
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▲ 図2「Opera Unite 初期画面」
 
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▲ 図3「Opera Unite 管理画面」
 
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▲ 図4「ファイル共有画面」
 
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▲ 図5「プライバシー
 設定オプション」
 
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▲ 図6「Opera Unite上の
 Yahoo再現ページ」
 
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▲ 図7「ストリーミング配信画面」
  • Operaを起動して、画面の左下にあるOpera Unite アイコンをクリックしてください。(図1)
  • Opera Uniteの初期画面が表示されます。(図2)
  • Operaアカウントを持っていない場合、新規で作成してください。
     適当にコンピューター名を決めて、送信しますと、Opera Uniteの管理画面が表示されます。(図3)
  • 画面の左側は現在インストール済みのアプリケーションの一覧です。画面右側に共有URLが表示されます。 このURLはOpera Uniteが作り出した共有用URLになります。外部ユーザはこのURLを通じて、Operaを実行しているPCの共有フォルダにアクセスできます。
     Opera以外のブラウザで共有URLにアクセスして、「現在アプリケーションを起動していません」と表示されれば、Opera Uniteのセットアップが無事に完了です。

 ●ファイルを共有する

画面左側にのインストール済みアプリケーション一覧から、「File Sharing」をクリックして、共有するフォルダを指定すると、画面中央にフォルダのファイル一覧が表示されます。

共有URLにアクセスして、パスワードを入れると共有されたフォルダの中身が表示されます。(図4)

  • プライバシー設定オプション
     Opera Unite アプリケーションは基本的に3種類のアクセス方法があります。
     
     パスワードで保護:訪問者はパスワードの入力を必要とします。
     
     シングルクリックログイン: パスワードをかける代わりに、使い捨てのURLも使用可能です。この場合、特にパスワードが必要ありません。
     
     一般公開:誰でもアクセスできます。

ファイル共有など、うっかり公開すると情報漏えいに繋がる恐れのあるアプリケーションは必ず自動的にパスワードが設定されます。(図5)

 ●ウェブサーバを構築する

管理画面の左メニューの「追加」ボタンをクリックして、Opera Unite アプリケーションの一覧から「Web Server」をクリックすると、アプリケーションが自動的にインストールされます。公開フォルダを指定すると、一時的なウェブサーバができます。ホーム ページを公開する場合、htmlファイルを公開フォルダに入れると、自動的に公開されます。(図6)
 ※「Web Server」はphp,perlなどのスクリプトをサポートしていません。

 ●ストリーミング配信

Opera Unite アプリケーションの一覧から「Stream media」をインストールして、音声、映像が入っているフォルダーを指定すると、ストリーミング配信ができます。発信元はユーザPCなので、スピードは ネットワークのアップロード環境に大きく左右されます。(図7)

 ●その他のアプリケーション

現在公開されているOpera Unite アプリケーションは上記紹介されたもの以外に、

音楽メディア共有
Webカメラ
写真データ共有
メモ共有
チャットルーム
ホワイトボード
タスク管理

など約50種類があります。詳細はこちらを参照してください。

 ●Opera Unite便利な使い方

Opera Uniteを使えば、コンテンツの共有が大変簡単になります。いろんなシナリオが考えられます。

  • 大きいサイズファイルのやり取り
     仕事のデータを送るときに、メールを使うのが一般的です。しかし、添付ファイルが一定のサイズを超えると(たとえば100MB)、殆どのメールサーバは受信を拒否します。
     Opera Uniteの共有機能を使えば、データを外部サーバにアップロードすることなく、相手に直接ダウンロードすることができます。サイズ制限も特にありません。
  • 出先から自分のマシンにアクセスする
     Opera Uniteは自分のPCを一時的サーバにすることができます。Opera UniteのFile Sharing,File Inboxを動作させて、外出先から簡単に自分のマシンにファイルのダウンロード、アップロードができます。
     
  • 外部から自宅を監視する。
     My Webcamを使えば、自宅の映像をリアルタイムで配信することができます。

Opera Uniteの登場で、Operaはもはやただのブラウザではなく、データ共有のツールと変身しました。
 ユーザは自分のPC内のコンテンツを「直接」外部に共有できて、データ共有の考え方を根本的に変える可能性があります。

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